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インターポールが、2010年12月にロンドンのBrixton Academyで3夜ライブをした時のインタビューを発見しました。‘ニューヨークのエレガントで品のあるダークなロッカーの、完璧にコントロールされた締と緩、ビリビリとしたギターライン、ポール(Vo)の氷のように冷たくエロティックなボーカルに期待しよう’と紹介されています。
1 『Wet Hot American Summer』は、ツアーバスでお気に入りの映画だ
ダニエル・ケスラー(G)「俺たち、あるオフの日にシカゴからチャールストンまで、18時間もかかる信じられないロード・トリップをしたんだけど、ある日みんなで『We Hot American Summer』を観直したんだ。2002年の最初のツアーの頃、15席のバンの中で、この映画をラップトップで回し観て、ものすごく笑ったんだよ。度を越えたバカバカしさなのに、今でも言える台詞がたくさんある。カルト・クラッシックだね。
2 バンクスには、いくつかのタトゥーがある
ポール・バンクス「腕にベイビーを入れたんだ。アルフォンス・ミュシャの絵で、その下に‘nice’と書いた。それと、肋骨の辺りには大好きな作家、ヘンリー・ミラーを引用したタトゥーがある。ある本の中で、彼は若い頃にあった困難な時期について書いているんだけど、そこで当時の自分についてこう言うんだ。‘wholly wrong, but deeply erring’。いつくかの人生の転換点を経験した後、このフレーズが記念碑として心に強く響いた。俺は混乱していて、他人を傷つけたり、そんなことが永続的にある。振る舞いを改めることも名誉挽回もできる、けれどそれは起こったこと。だから、俺はもう言わないことにしたんだ。‘俺はひどい人間だ。だけど過ちを犯したことは認めるよ’とはね」
3 バンクスは空き時間にサーフィンをし、ドラムを叩き、絵を描く。しかし、全部一緒にではない
ポール・バンクス「サーフィンやドラムの大会に出ることが俺の最終目標ではないけど、‘もし、俺に〜くらいの能力があるとする、どんな風にしたらそれらを最大活用できるだろう?’という考えが好きなんだ。能力を最大限まで使うためのベストな方法は、こだわりをもって時間をかけること。だから、俺は自分がうまいと思えるまで絵を描く。ドラムをプレイするのはただ楽しいから。しばらくの間はそれで楽しめるとわかって、幸せだよ」
4 『Our Love to Admire(アワー・ラヴ・トゥ・アドマイヤー)』で、バンクスはより傲慢で、より狂信的にと、歌詞の方向性に探りをいれていた。その理由は?女優の気を引くため?
ポール・バンクス「俺は実際、3枚目のアルバムに入っている曲の語り手たちほど傲慢ではない。俺はその振る舞いをコピーして、イケてる子たちを手に入れようとしていたと思う。女優たちに不安を感じさせて、俺に電話をするようにね。だけど効果はなかった。君が嫌な奴だったら、彼女たちが何を言うかわかるだろう?彼女たちはそういうのが好きなんだ。って、これが俺がとっていたスタンスみたいなもの。
5 その計画には、まったく効果がなかったとわかった
ポール・バンクス「女優からの電話なんて、1本もなかったよ。俺は‘なんでリンジー・ローハンはしばらく連絡してこないんだろう?’って感じだった。俺は考えていたんだ。彼女たちはすでに不安な状態で、だからもし俺が興味がないように振る舞えば、彼女たちは俺の広報担当に連絡して、電話をくれるってね。だけど、そんなことは起こらなかった。
6 このアルバム『Interpol(インターポール)』には、歌詞に対して新しい取り組みがある。例えば、より弱々しく、より成熟している
ポール・バンクス「自分の人生におけるいろいろなことを乗り越えたんだ。負け犬的にではなく、もっとスピリチュアルな方法でね。自分が敗者に見えるのは構わない。それは(4枚目の)多くの曲で語り手がやっていることだし、俺はZenだから」
7 もしそうだとしても、音楽はまだ女性についてのこと……
ポール・バンクス「すべては女性を手に入れることだ。俺にとっては、少なくとも」
(インタビュー:Kim Taylor Bennett 'Time Out London (Dec 2-8 2010)'より)
1問目以外、ポールしか答えていないところが気になります。
現時点では、最新盤『Interpol』を伴う来日公演の情報は出ていませんが、きっとあるでしょう。その願いを込めて、本日の『あなたが知らなかった……』シリーズはインターポールにしました。
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