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本日は昼過ぎに集合し、アカデミーへと向かいました。
宿泊しているホテルから10数分のところにアカデミーは位置していて、大体タクシーで行くのですが、何せこちらのタクシーの運転が荒い!前日の夜も、アカデミーから別の目的地に向かう車中生きた心地がしませんでした…その怖がっている様子を見て、おそらく運転手はおもしろがってたと思いますけどね…どれくらい荒いかというと、カーブでアクセル踏むんですよ。そして車間距離はバンパーはぶつける為にあるのか位まで詰め、煽るはクラクションはすぐ鳴らすわ、といった感じです。情熱の国だからなんですか?小心者の私はびくびくしているのが精一杯でした。マドリードのタクシー事情はさておき…
アカデミーに着くと丁度ランチの時間だったので、同行しているメディアの方々と一緒に早速ランチを頂きました。アカデミーでは毎日朝、昼、夜、その間のスナックも出るのです。しかも、栄養のバランスの取れたメニューでとっても美味しいんです。(そしてもちろんレッドブルは至る所にミニ冷蔵庫が設置されていて飲み放題です)こうやって、ちゃんとバランスの取れた食事をとりつつ制作活動をできるって理想的ですね。美味しいものを食べたら、よりいい作品が出来そうじゃないですか?参加者の一人は、毎日ご飯が美味しくて食べ過ぎてアカデミーが終わる頃には太りそうといってましたけど!
本日のメインは、日本からの唯一の参加者であるyosi horikawaさんのインタビュー。彼は4000人以上の応募者から選ばれた30人の内の一人。彼が制作を行っているスタジオ内でリラックスした雰囲気でインタビューをさせて頂き、彼の音楽のルーツから、アカデミーの様子、将来の展望、これから参加を考えている人達へのアドバイス等、色々聞かせて頂きました。この模様は近日中にタイムアウト東京ウェブサイト内で公開予定ですのでお楽しみに!
yosiさんのインタビューを終え、ウェブサイトに掲載する為の写真素材を貰いにいくため、メディアルームへと向かいました。ここではアカデミースタッフがほぼライブで写真や動画をアップデートし、メディアからの要請に応えてくれます。全ての設備がここまで整っていて、かつきちんとオーガナイズされているのは本当に素晴らしいですね。しかも、これを10週間で作り上げただなんて!
コーヒーで一息をつき、次は参加者もメディアもお待ちかねのウータン・クランのファウンダーであるRZAによるレクチャーです。始まる少し前から、何だか皆さんのそわそわ待ち遠しい感じが伝わってきます。昨日のレクチャーもそうですが、こんなにも影響力のある人のトークが間近に聞けるというのもアカデミーの醍醐味ですね。彼はなんと8歳の頃にはもう音楽を作っていたそうですよ。家で爆音で音楽を流してはボリューム下げなさいとお母さんに怒鳴られたけど、自分が裕福になってお母さんに家をプレゼントしたら反対にもっと大音量で流していいわよと言われたなんてかわいらしいエピソードもあり、2004年に亡くなったメンバーのオール・ダーティー・バスタードとの関係について、売れない頃にはレコードの盤面に自分の名前と電話番号を書いてレコードショップにそれをばらまいて最終的にメジャーのレーベルから声がかかった事など、やっぱりこれから世界に羽ばたいていくだろうアカデミーの参加者にとって為になるトークでした。自身のウータン・クランでの他のメンバーとのコラボレーションを引き合いに出し、「音楽はシェアした方が面白い。お互いのエネルギーをシェアするってことだからね、ビートルズだってそうだっただろ?だから、隣のスタジオでやってるヤツを呼んで『これいいじゃん!ミックスしようぜ!』みたいなノリでやったら楽しいと思うよ」とアカデミーの参加者に対し呼びかけていて、何だか私までアカデミーの参加者になったような気分で、うんうんそうだよねーと頷いてしまいました。アカデミーってまさにそういう目的のものですからね!2時間にわたるRZA教授によるレクチャーは大盛況のうちに幕を閉じました。
Dan Wilton/Red Bull Content Pool
RZA教授のレクチャーが終わってすぐにアカデミーのシャトルバスに乗り(シャトルバスというよりも大型観光バスでしたが…)、ソフィア王妃芸術センターで行われている、アネノンと先日レクチャーを行ったモートンサボトニックのパフォーマンスを観に行きました。アネノンはロサンゼルスをベースに活動するエレクトロニカのアーティスト。到着したらすでに彼がプレイしていたのですが、サックスを吹き、インプロヴァイズしていくのがかっこよかったです。こうやって全く知らなかったアーティストの音に出会い、それが良かったりするのって本当にいいですよねー。
Gianfranco Tripodo/Red Bull Music Academy
アネノンが終わり、モートンとベルリン出身のビジュアルアーティストリリヴァンが向かい合いパフォーマンスを始めます。モートンの音とリリヴァンの映像の絡まり、講堂なのでモートンの音の広がり方もすごいです。行った事ありませんが、宇宙のどこかに放り出されたような感覚でした。目をつぶるとますますその効果がアップし、戻れなくなったらどうしようと少し心配になる程でした。そのおかげなのか、夜は夢も見ない程熟睡ができました…
Gianfranco Tripodo/Red Bull Music Academy
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