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ライブレポート:リトル・バーリー

ライブネタが続きますが、10日(金)に4年ぶりの新譜をリリース(日本先行)したばかりのリトル・バーリーを観てきました。

プライマル・スクリームのライブでバーリー(Vo、G)を見る時間がかなり長かったので、「あれ、まだバーリーがいる」とまで言われていたバーリーが、自身のバンドと共に復活です。今回は東京1夜のみの完売ライブということもあってか、いろいろなアクセントで話す日本のファンが集まっていたように思います。素晴らしい情熱です。

今回からドラムに、ルイス(B)並みに大柄なヴァージル・ハウが入っています。ロングヘアーにヒゲというルックスもバンドにぴったりだし、豪快なドラミングとスマイル、そしてお茶目なところがとてもよかった。ライブ中にメンバーと笑顔をやりとりし合い、クールなルイスまでもを微笑ませる。「バンドがすごくいい状態なんだ」というバーリーの言葉が頭に浮かびました。そのバーリー本人は、“UKの人間国宝的ミュージシャンたちからオファーが絶えない名ギタリスト”という枕詞がお馴染みになっていますけど、彼の本来のギターはリトル・バーリーでしか味わえませんね。まさに1000倍増し。ボケた頭が一瞬で目覚めました。極太のギターにベースにドラム、そしてバーリーの艶っぽいボーカル。大音量と音圧が内臓にズシズシくるのが気持ちよく、全体はバリッと締まっていました。彼らのCDの良さは、ライブを観た後でないと消化できないかもしれません。全部でおよそ1時間10分。「待っていてくれてありがとう」と「おかえりなさい」をいっぱい感じられたライブでした。

彼らの拠点であるロンドンのライブレビューが気になって、『タイムアウトロンドン』で探したのですが、ブランク時にやっていた小さなギグだったようで、全然注目されていません。うーん。ロンドンも今風にポップでないとダメですか……と不安になる一方で、喧嘩を売りたくもなりました。個人的には『I Can't Wait』がお気に入り。新譜が発売されたばかりだったので、観客が大盛り上がりするのは次回になりそうです。そう、次回!期待しています。

UNITライブの前日には、インタビューをさせていただいています。近日中に公開予定ですので、それまではポール・スミス スペースで開催中のバーリーの写真展をチェックしていてください。

セットリスト
12月10日(金)Unitイベント詳細
1. Surf Hell
2. Twisted Little Blades
3. Pin That Badge
4. How Come
5. Money In Paper
6. Why Don't You Do It
7. Does The Halo Rust?
8. Tip It Over
9. We Can't Work It Out
10. Burned Out
11. Now We're Nowhere
12. New Diamond Love
13. Love You
アンコール
14. Pay To Join
15. I Can't Wait

King of the Waves - Little Barrie

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