1824年、36枚の絵画を展示するために設立された美術館。今では、世界有数の美術施設のひとつとなった。禁欲的な13世紀の宗教画から官能的なカラヴァッジオやゴッホの作品まで、ヨーロッパのほぼすべての流派の作品を観ることができる。メインの入口からいちばん左にいくと、モダンなセインズ・ベリーウングがあり、イタリア絵画の巨匠、ジョットやフランチェスカなど所蔵品の中でも初期のものが展示されている。コレクションの中でも最も素晴らしい中世イギリスの作品である聖母子とリチャード2世描いた『ウィルトンの二連祭壇画』もある。セインズベリー・ウィングの地下では、大きな企画展が開かれる。
入口のすぐ左のウエスト・ウィングには、コレッジョ、ティツィアーノ、ラファエロなどイタリアルネサンスの傑作がある。入口からまっすぐ進んだ、ノース・ウィングには、レンブラント『水浴する女』、カラヴァッジオ『エマオの晩餐』など、17世紀のオランダ、フランダース、イタリア、スペインのオールド・マスターの作品がある。ベラスケスの最も有名な作品『鏡のヴィーナス』もある。体を寝かせてヌードになってる女性が、自身に向かって、もしくは、観るものに向かって、「どう見える?」って、聞いているように感じる。この棟には、他に、クロード・ロランやプーサンの風景作品もある。ターナーが自身の作品を影響を受けたクロード・ロランの2つの作品の間に飾るよう要求したという逸話もある。
入口の右側、もしくは新しくできたトラファルガー広場側の入口からすぐのイースト・ウィングには、モネの睡蓮、ゴッホのひまわり、スーラの『アニエールの水浴 』など印象派、ポスト印象派の人気作品が集まっている。驚くほどに素敵なルノアール『雨傘』も必見だ。一度の訪問で全部を観るのは無謀だ。時間に合わせて、無料の見学ツアー、オーディオガイド、興味に合わせて、ベストな道順を組んでくれるアート・コンピューターなどを利用するのも良いだろう。
Trafalgar Square, WC2N 5DN, London
アクセスLeicester Square tube or Charing Cross tube/rail
7747 2885
10am-6pm Mon-Thur, Sat, Sun; 10am-9pm Fri. Tours 11.30am, 2.30pm daily
Admission free. Special exhibitions vary
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