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Ian Brownについて、あなたが知らなかった10のこと

今週末はグラミー賞なんですが、その前に日本ではフジロックの早割予約が開始されます。それを記念して、今回の『あなたが知らなかった』クイック・インタビューは、昨年もホワイト・ステージに登場したこの方、イアン・ブラウンにしました。


1 彼は10年近く酒を飲んでいない。そして、そのプランはマリファナにまで達しようとしている
「ここ何年か体内のマリファナはどんどん薄れてる。かなりの消費減少状態なんだ。チェーン・スモークすることもできたし、生き生きしていただろう。マリファナをやると、俺はもっと話すようになった。20年もキメてきたんだ。キメてないってのはどんな感じなんだろうな」

2 彼は、3人の子供にヒップホップを支持するよう教えた家庭人だ
「彼らの反抗の方法は、恐ろしいほどスマートにドレスアップすることなんだ。大学生みたいなカジュアルルックをね。彼らが小さい頃にはクリーンなバージョンのドレとエミネムを演じさせていたんだけど、彼らが隙間を埋める方法を知っていたものだから、オリジナルよりもずっとひどいものになってしまった」

3 ブラウンはクロアチアへ飛び出して、本を書くプランを得た
「最初は、有名で刑務所に入るのはどんな感じかについての本になるはずだったんだ。(ブラウンは1998年に4ヶ月間、客室乗務員を脅したことにより収監されていた)それが音楽の話に広がって、結局ストレートに自伝を書くことになりそうだよ。俺のレコードで起こるようなバズを引き起こすものにはならないけど、おもしろいものにしたい。つまり、ゴーストライターは使いたくない。文学的価値をもたせたいんだ」

4 時々、adoreされる(崇められる)のはつらいことだ
「ウォルバーハンプトンでギグをやった時に、次々に会った4人の子供のどの腕にも俺の顔のタトゥーがあった。その内の1人のタトゥーの俺は、これまで見た中で最悪な写真のひとつだったんだ!その写真で俺は半目なんだ。“おい、くそっ。なんてことしたんだ?”とまで言う心はなかった。“かわいそうな少年よ。少し気味が悪いね”。そのくらいだったと思う。俺は中へ入らなくちゃならなかった」

5 18ヶ月前、ジョン・スクワイアが彼に1曲送ったが、息子たちはこのペアの少し波乱に満ちた歴史を持ち出して、スクワイアと仕事をすべきではないと主張した。いまだに、彼は過去を清算したくなる
「まぁね。だけど、それは“もし15歳の時に、女の子に捨てられたら”というようなものなんだ。急いでその子に会いに行けばいいか?彼女はそうして欲しくない。それを俺はわかってるんだ」

6 ブラウンはおかしな場所で、自分の音楽を聴いたことがある
「刑務所へ行くバンの中では、シャワールームみたいな小部屋に入れられて、片手に手錠をかけられて、郵便箱の小窓から外を覗いているんだ。ラジオから『I Wanna Be Adored』が流れてきて、奴らは音量をあげたよ。初めて『Be There』、Unkleと一緒にやった曲を聴いたのは(マンチェスターのHMプリズンの)Bウイングにいる時だった。同じ監房にラジオを持っている奴がいて、みんながドアを叩きまくってた。“ブラウニー!おまえ、ラジオに出てるよ!”って」

7 彼は、ロックスターになるためには傲慢である必要はないが、自分を信じる心は不可欠だと考えている
「みんな、人間がどんな風に自分に向かってくるかを理解してない。結局すべてには何の効果もないけど、自信をもっていなければ傷つく。シンガーにまつわる話で面白いのは、彼らのほとんどが自分の声が嫌いだってこと。俺の声?俺はダブルトラックして少しエコーを加えるから、自分の声とはうまくやってるよ。Yeah!」

8 もし旅をする時間をもてたら、ブラウンはかなり重大な論争をクリアにしたい
「キリスト教徒は、イエスは十字架の上で死んだと言う。2年前、エルサレムに行った時、ガイドが“これが磔の地だ”と言ったんだ。その場から離れるように歩いていると、ムスリムの老人が俺の方に歩いてきて言った。“ここは磔の地だ。だけど、実際イエスは十字架の上で死んではいない。おまえのガイドが何と言おうとだ”。だから、それについて調べたいんだ」

9 ブラウンは映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』にカメオ出演しているが、彼は歌は最重要、演技はいつでもと考えている
「俺には映画スターになりたいという欲望はないんだ。なぜなら、もっといい仕事を得たから。自分で台詞を考えだすこともできるけど、役者をやっている自分は人形みたいに見える。だけど、もしシェーン・メドウズ(イギリス人映画監督)みたいな奴が来たら、OKするね」

10 しかし、彼は『The Stone Roses: The Movie』を許可することには少し考えるだろう
「ある男が2人の子供がスパイク・アイランドに行く映画の話を持って、俺のところに来たんだ。ああ、俺はそれに賛同したね。俺の神話と伝説に加えられる何かなんだ。俺役を演じるのは誰だろう?リアム(ギャラガー)だといいな」

インタビュー:Kim Taylor Bennett 'Time Out London (Sept 24-30 2009)'より


http://www.youtube.com/watch?v=4bWOfqJZuHs

『ハリー・ポッター』は全作観ていますが、まったく気づきませんでした。同作を監督したアルフォンソ・キュアロンと友達なんですね。普通にしていて充分に魔法使いっぽいところがすごい。スティーヴン・W・ホーキングの『A Brief History of Time(ホーキング、宇宙を語る-ビッグバンからブラックホールまで)』(1988年)を読んでらっしゃいます。魔法で飲み物をかき混ぜながら。

伝説と言われていたストーン・ローゼズのライブ at スパイク・アイランドが映画化されるそうですね。脚本を書いたのは『24 Hour Party People』に出演していたクリス・コグヒル。リアムがいいんだ……と思いました。かなり減量しないとダメですね。イアンはスリムというかスキニーですからね。

そうそう。私はいつかのフジのオアシスで、何気なく振り返ったら後ろがイアン・ブラウンだったことがあります。スラッとしていて、かっこよかった。クールに、でも親切にサインやら写真やらファンのリクエストに応えていました。好感。

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