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アメリカの白人ヒップホップの草分け的グループ、Beastie Boysのメンバー、MCAことアダム・ヤウクが、3年間に及ぶがんとの闘病生活の末、現地時間の4日朝に地元ニューヨークで死去したことが明らかになりました。享年47歳でした。
1964年にブルックリンで誕生したMCAは、高校時代に独学でベースを学び、17歳の時に、アドロックとマイクDと共にハードコアパンクバンドを結成。それがBeastie Boysのはじまりでした。86年に、ビルボード史上初めて首位を獲得したヒップホップアルバムとなったアルバム『Licensed to Ill』でデビュー。以来シーンを牽引し続けたBeastie Boysは、キャリアを通じて累計4000万枚のレコードセールスを記録。過去にグラミー賞も3度受賞しています。
MCAが2009年に耳下腺にがん性腫瘍が見つかり闘病生活を開始して以来、Beastie Boysは活動休止を余儀なくされました。その年リリース予定だったアルバム『Hot Sauce Committee, Part 1』も発売が無期延期。しかし、2011年に彼の病状が改善したことにより、アルバム『Hot Sauce Committee, Part. 2』をリリース。今年4月には史上3組目のヒップホップ・グループとしてロックの殿堂入りを果たしましたが、MCAは体調不良を理由に記念式典には参加せず、その病状が心配されていました。
人々に影響を与え続けた偉大なアーティスト、MCAのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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