日本時間の2013年11月20日、ボブ・ディランの公式サイトにて、『ライク・ア・ローリング・ストーン』のインタラクティブ・ビデオが公開。1965年のリリースから半世紀近くの歳月を経て、革新的なテクノロジーを駆使した初めてのオフィシャル・ビデオが作成された。このMVには、16個のチャンネルがあり、ユーザーが自由に切り替えて映像を楽しむことが出来る。

これらのチャンネルで放送されているのは、よくあるいかにもアメリカらしいテレビ番組の数々。しかしよく見ると、どの番組を観ても、登場人物の口の動きが『ライク・ア・ローリング・ストーン』の歌詞とシンクロしているのだ。実在のタレントや、テレビ番組がモチーフとなっていることに気付く人もいるだろう。また、MV内の『Music 1 Classics』というチャンネルでは、ボブ・ディランのライブも放送されている。じっくり一つのチャンネルに絞って観てみると、新たな発見があって面白いかもしれない。

最近のボブ・ディランの話題と言えば、2013年10月にリリースしたiOS向け無料アプリ『Bob Dylan Bootleg』。このアプリは、iTunes上で所有するボブ・ディランの曲と同期して、ビジュアル・タイムラインや詳細なバイオグラフィ、ボブ・ディランに影響を与えた歴史的イベントの紹介、動画や写真、歌詞のギャラリーが楽しめるというもの。72歳になった今も、最新のメディア・テクノロジーを駆使して革新的な創造活動を続けているボブ・ディラン。これからも世界中の音楽ファンに新しい刺激とインスピレーションを与え続けてくれるだろう。