ヴェルファーレ改め『ニコファーレ』でございます


ある年代には思い入れの深い六本木の伝説のクラブ『ヴェルファーレ』の跡地に、ニコニコ動画の新施設『ニコファーレ』が誕生する。ニコニコ動画のあのコメント群が宙を舞い、巨大LEDが光を放つライブハウスとは一体、いかなるものになるのか。どんなライブやパフォーマンスが繰り広げられるのか。7月のオープンが楽しみだ。

ヴィレッジ・ピープル、サマソニに参戦


Village People - Go west 投稿者 scorpiomusic

フィンランド音楽の祭典、今週末開催

5月28日(土)、29日(日)、渋谷O-WestにてFINLAND FEST 2011が開催される。フィンランドといえば、北欧ののどかな風景や、ムーミンなどをイメージする方も多いだろうが、ここで育った音楽は朴訥とほど遠く、北欧メタルをはじめ、ユニーク且つ濃厚な物が多い事は、あまり知られていないのではないだろうか。
毎年、様々なテーマで行われているこのイベントだが、本公演はWORLD MUSIC SHOWCASE。テーマは「エキセントリック・フィンランド」という事で、出演者はジプシーやクンビアなど、最早ジャンル分け不能なアラマーイルマン・ヴァサラットと、女性ヴォーカル3人を中心とした結成28年目の名門バンド、ヴァルティナの2組。
前回の来日公演でも、話題を集めたアラマーイルマン・ヴァサラットは、ヨーロッパの有名フェスティバル、ロスキルデから、「フランク・ザッパとマイク・パットンが一緒にレコーディングをするためにセルビアへ飛んだとしたら、こんな音楽になるだろう」と評されている。近年、熱を帯びているジプシー、クンビアシーンの中でも異色のライブを、是非体験して欲しい。

ミック・ジャガー、ボブ・マーリーの末っ子と新バンド結成

ローリング・ストーンズのボーカル、ミック・ジャガーが、豪華メンバーによるドリームバンドを結成した。
バンド名は『スーパー・ヘヴィ』。メンバーには、ユーリズミックスのデイヴ・ステュワートをはじめ、グラミー受賞ソウル・シンガー、ジョス・ストーン、そしてボブ・マーリーの末っ子であり、昨年Nasとのコラボレーションも話題となった、ダミアン"ジュニア・ゴング"マーリー、
さらには、映画『スラムドッグ$ミリオネア』でアカデミー賞歌曲賞を受賞したインドの映画音楽作曲家A.R.ラーマンも参加しているという。
LAでリハーサルを行っているという噂もあるようだが、どのような活動を行っていくかなど、詳細については明らかにされていない。ミック・ジャガー本人によると、「レゲエ調の曲もあれば、ロック、バラード、ソウル・ミュージックもある。ウルドゥー語の歌もある」と『NME』誌に話している様であり、多様なバックグラウンドを持ったメンバーの得意分野を取り入れた、ストーンズとは異なる音が聴けるのは間違い無さそうだ。

デヴィッド・バーン、ツアー・ドキュメンタリー

今年の1月にU.K.でプレミア上映されて以降、大きな話題となっているデヴィッド・バーンのツアー・ドキュメンタリー『ライド、ライド、ロアー』のDVDが5月31日にリリースされる。
本作はバーンとブライアン・イーノのアルバム『エヴリィシング・ザット・ハップンド・ウィル・ハップン・トゥデイ』に伴うツアーを2008年から2009年にかけて行った際の映像で、監督はYahoo!、Rolling Stone.com、MTV他をクライアントに持つ、有名デザイナーのデヴィッド・ヒルマン・カーティス。
イーノは参加しなかったツアーだが、曲間にはリハーサルシーンやブライアン・イーノも出演するインタビューが収録されている。また、3人のダンサーが全曲ステージでミュージシャンとジョイントし、白い服で統一されたステージングは斬新かつモダンな作りになっており、音楽は勿論巧みな演出も見物だ。

北欧から奏でられる旅の音景色


VESA-MATTI LOIRI 「4+20」

インコグニート、メンバー呼びかけの日本復興ソング

今秋、東京JAZZ 2011への参加も発表された、U.K.ジャズ・ファンク・グループ“インコグニート”のリーダー、ジャン・ポール“ブルーイ”・ モーニックの呼びかけで実現した、東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティソング「 Love Will Find A Way」の配信開始日が、5月31日(火)で正式に決定した。
震災発生後に海外アーティストが来日を相次いでキャンセルするなか、全国6カ所で来日公演を敢行したインコグニート。リーダーのブルーイは、自らアーティストたちへ呼びかけを行い、この奇跡のコラボを実現させた。  
「 Love Will Find A Way」と題されたこの曲にはインコグニートのメンバー10名と東京で録音を開始。同じく来日ツアー中であったラリー・カールトンをはじめ、有坂美香、さかいゆう、SATOMi、つるの剛士、bird、My Little Lover、マリーンなどバラエティに富んだ豪華アーティスト達が参加。さらにイギリス帰国後、オマー、スイング・アウト・シスターのコリーン・ドリューリー、マット・ビアンコのマーク・ライリーらにも協力を仰ぎ、総勢21組30名のアーティストが参加した。
インコグニートらしい愛情こもった美しいメロディとポジティヴなエネルギーが溢れた「Love Will Find A Way」。5月31日(火)よりiTunes Storeにて配信開始。収益全額は日本赤十字社を通じて義援金として寄付される。

蘇る至高のダブ、オーガスタス・パブロ

70年代に活動したジャマイカのルーツレゲエ、ダブのプロデューサーであり、キーボード奏者オーガスタス・パブロ。彼の登場以前は、単なる学習用の楽器であると考えられていたメロディカを、本格的に音楽に取り入れた、おそらくは最初の人物であり、現在でもRasTakashiをはじめ、多くのラスタマンの音に影響を与えている。そんな彼の足跡を辿る「Message Music」が、7月9日に発売される事となった。
再評価に値するパブロのデジタル・プロダクションの中から彼がプロデュースしたインストとダブを厳選収録。ブックレットにはデヴィッド・コリオ氏の写真とピート・ホールズワース氏の解説付きの豪華版だ。
DRY & HEAVYの再結成など、今年の夏も熱くなりそうなDUBシーン、その立役者である彼の功績を、若いレゲエファンも今一度聴いてみてはどうだろう。

東京JAZZ 2011 開催&第1弾発表

今年で10周年を迎える、東京JAZZ 2011の開催が発表された。
毎年豪華な面子を揃えて、国際フォーラム一帯をジャズ一色に染め上げる、丸の内の風物詩ともいえる東京JAZZ。
今年もスーパーベーシスト、マーカス・ミラーが所属するDMS。スタンリー・クラーク・バンドと共作したアルバム「スタンリー・クラーク・バンドfeat.上原ひろみ」がグラミー賞にて「最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム」を受賞し、先日ブルーノート東京でのタップダンサー熊谷和徳との公演もUSTREAMで注目を集めた、上原ひろみが、昨秋MICHEL CAMILO BIG BANDでも、その手腕を発揮していたベーシスト、アンソニー・ジャクソンと共に、トリオプロジェクトにて参加。
また、盲目のシンガー・ソングライター、ラウル・ミドンや、インコグニート達も10周年に華を添える。秋の訪れに、是非丸の内に足を運んでは如何だろう。

S.L.A.C.K.達によるドープな新ユニットSick Teamデビュー


S.L.A.C.K.(PSG)、ISSUGI(MONJU)、Budamunkによるヒップホップユニット、Sick Teamがデビューアルバム「Sick Team」を6月2日にリリースする。
メンバーは、早くも今年のベスト・アルバムの呼び名が高い最新作「我時想う愛」が好調なセールスを記録中の奇才ラッパーS.l.a.c.k.。MONJU/DOWN NORTH CAMPとしての活動だけでなく昨年リリースされた2枚目のソロ作『THE JOINT LP』のヒットでソロMCとして確固たる地位を築きつつあるISSUGI。S.l.a.c.k.とのコラボによる同じく昨年リリースのEP『Buda Space』が即完売してプレミア化し、フリーEP『Smoke Deep EP』のリリースで日本のみならず世界中にその名を広く知らしめた注目すべきトラックメイカー、Budamunkの3人。
先行12インチが入荷早々に完売し、早くもストリートを賑わせているこの3者によるユニット、SICK TEAMがついに本格始動。ヒップホップの枠を超え、ジャパニーズ・アンダーグラウンド・シーンで注目を集めているラッパー、S.l.a.c.k.とISSUGI、そしてそのふたりが絶大な信頼を置くマッドな職人Budamunkの手掛けるスモーキーな音世界でシーンを煙に巻く。
客演にはPSGのGAPPERを始め、三人と近しい関係のアーティストが多数参加。海外からもエヴィデンス(ダイレイテッド・ピープルズ)、イラ・J(故ジェイ・ディラの実弟)、そして解かる人には解かるロック・マルシアーノら、コアなヒップホップフリークス筋をうならせる面子が揃っている。
5月25日(水)よりiTunes Storeにてアルバムからの先行曲として“Street Wars”をリリース予定なので、こちらも合わせてチェックしよう。

Copyright © 2014 Time Out Tokyo