京都ではきまり文句だが、この禅寺・大徳寺も、応仁の乱(1467 - 77年)の時に破壊されている。復興したのは一休宗純。熱心な茶道、書道の愛好家であった。一休によって、寺は文化の中心となって栄えた。茶聖と称される千利休も、大徳寺に参禅した。しかし、彼が死に至ったのも、またこの寺であった。自身の木像を三門に設置したことが、時の権力者・豊臣秀吉の怒りに触れた。いつもその門の下をくぐっていた秀吉は、これを侮辱と捉えて、利休に自害を命じたのだ。大徳寺は今でも、美術工芸品や庭園、茶の湯文化との縁などで、その名を知られている。広大な境内にある、合わせて24カ寺の別院、塔頭のうち、4カ院が一般公開されている。高桐院、龍源院、大仙院は見逃せない。瑞峰院のそばには、精進料理のレストラン「泉仙」もある(TEL:075-491-6665; 月~水、金~日、午前11時~午後4時)。
Kyoto Shortlist から翻訳、編集
2009年10月更新
京都府京都市北区紫野大徳寺町53
アクセス北大路駅(烏丸線)
季節により異なる
拝観料無料 : 高桐院 ¥400 : 大仙院 ¥400 : 龍源院 ¥400
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