2009年09月29日 (火) 掲載
移動 到着&出発
京都に行くには3つの空港がある。最大の空港は関西国際空港で、電車で75分、車で約1時間30分。大阪国際空港は、国内線の中心空港であり、京都からバスで55分。セントレア空港からは、普通電車で名古屋まで28分、新幹線で京都まで35分。セントレアは東アジアの空港へのアクセスがメインとなる空港。東京経由で飛ぶならば、大阪空港が一番便利であろう。
JR新幹線は高速で、信頼のできる(そして値段の高い)アクセスを全国中へ提供している。自由席を購入したほうが安い。混雑していない時間に旅行するなら、たいてい自由席で問題はない。混雑時間は、要予約だ。また新幹線全てが均一のサービスを提供しているわけではなく、のぞみが一番速い。のぞみだと、東京から2時間23分(予約席13,220円、自由席12,710円)、名古屋から36分(5,640円/4,930円)、広島から1時間47分(10,890円/10,280円)。グリーン車もあるが、普通席でも十分快適である。
JR鉄道はバス路線も提供しており、電車よりずっと安い。東京からの所要時間は8時間で料金は4,500円から8,180円。一番安い方法は、青春バスだ。こうした格安バスは、東京の新宿駅(新南口)か東京駅(八重洲口)から出発し、京都駅の八条口に到着する。予約は5日前までで料金は4,500円。それ以外は5,000円。スタンダードバスは8,180円で足回りに余裕がかなりある。夜行バスはスタンダードと青春の両方があり、「ドリーム京都」と呼ばれている。東京駅八重洲口からは午後10時、11時10分、新宿駅新南口からは午後11時50分(毎日)、午後10時30分(金?日)に出発する。「レディーズドリーム」と呼ばれる女性専用のバスもあり、毎日午後10時30分に東京駅を出発する。チケットは全て主な電車駅の緑の窓口で購入可能。
2つの会社が大阪と上海間でフェリーを運航している。所要時間は46?48時間。チケットは2会社とも21,500円?101,500円で、部屋の質次第。一番安いのは、共通の部屋の床で就寝用に渡される毛布と枕で寝るオプションだ。一番高いオプションだと、部屋は平均的なホテルと変わらない。
鉄道は効率よく京都の地上と地下にはりめぐらされ、普通電車は到着予定時刻通りに正確にその時刻に到着する。全ての駅はどの出口か示す英語のサインがある。残念なことは、鉄道は幾つかの鉄道会社により運行されているため、各線はめったに交わらない。主要な観光場所がある地域にも走っていない。よって、一番いいのは、頑張ってバスの使い方を覚えることだ。
京都のバスは鉄道が走っていない場所を埋め、市のあらゆる場所を走る。たいていの場合、バスが市内を横断する一番効率のよい方法だ。残念ながら、停留所とバス内の情報は日本語のみである。英語の地図は、京都駅の前のインフォメーションオフィス、烏丸御池地下鉄駅、北大路バスターミナルで入手可能。www.city.kyoto.jpからダウンロードも出来る。 多くのバスの場合、後ろから乗車し、前から降車する。均一220円で、降車の際に払う。遠くへ行くバスの場合、料金は一定ではない。入り口でチケット機をみたら、チケットを取って番号を確かめよう。前方の電光掲示板で番号の下に料金が表示される。主なバスターミナルは京都駅、三条駅、北大路駅にある。
市内に入る時に、2つの地下鉄と地下にもぐる地上線をも含め、京都には11線の電車がある。京都市営地下鉄は、市内を東から西へ走る東西線と北から南へ走る烏丸線。片道チケットは210円から340円。京阪線は京都と大阪を結び、京都に入ると地下に潜り、鴨川沿いに北から南へと走る。観光客に便利なもう1つの線は、京都駅から花園駅、嵐山と走るJR嵯峨野線だ。 電車のチケット購入はどの線でも、お金をチケット販売機に入れて、目的地の料金を示すボタンを押すこと。料金が定かでない場合は、一番安いチケットを買い、差額を目的地の自動精算機で払おう。精算機はたいてい明るい黄色の色で、全ての駅の出口付近にある。
ジャパンレールパス(www. japanrailpass.net)を使えば、新幹線を含め、全JR路線を事実上使い放題できる。しかし、新幹線のぞみでは使用できない。普通車は、7日間で28,300円、14日で45,100円、21日で57,700円である。1週間に2回以上の旅行をするならば、このパスはうってつけだ。 パスは、「短期滞在」のスタンプのある海外からの旅行者のみ利用可能で、日本に来る前に購入しなければならない。海外で引換証を買えば、日本で引換証とパスを交換することができる。引換証は海外の株式会社JTB、日本旅行、近畿日本ツーリスト、東急ツーリスト、その他の関連旅行会社、または飛行機をJALかANA予約しているならば、JALかANAの海外オフィスで購入可能だ。海外の購入所については、ジャパンレールパスウェブサイトを参照。
JR 西関西パス(www.westjr.co.jp/english/travel/jrp/) ジャパンレールパスと同様だが、関西地域限定だ。大阪、奈良、神戸、京都を巡りたい外国の観光客にとって大変お得なパス。パスは2,000円、4,000円、5,000円、6,000円でそれぞれ1,2,3,4日間。ジャパンレールパスと同じ場所で購入可能。ジャパンレールパス同様、JR西関西パスは日本へ来る前に購入しなければならない。
ICOCA カードは西日本のICスマートカードだ。JR駅の改札機のパネルにタッチすると、最少運賃が自動的に差し引かれる。残りの料金は改札を出る時にパネルをタッチすると引かれる。カードは2,000円でそのうち500円はデポジット(JRチケットオフィスへカードを手渡せば、返金可能)。ICOCA カードはどんなJR鉄道旅行にも便利だ。東京のPasmoやSuica ICカードが京都のJR路線で利用できるように、ICOCAカードは東京のJR路線でも利用できる。
一日バスパスで京都周辺のほとんどを乗り放題で旅行できる(嵐山と修学院はパスゾーン外)。パスは500円で、バスインフォメーションオフィスや多くのホテルで売られている。パスがあれば、市内の電車が1,200円で1日、2,000円で2日間利用することもできる。
3,800円2日間パスか5,000円3日間パスで、京都、大阪、神戸、和歌山を含んだ関西地域の全ての地下鉄、私鉄、バスが乗り放題となる。また、京都タワー、東映太秦映画村、国立美術館、高台寺、健仁寺といった様々な観光名所への入場の割引が付いている。パスは京都駅バスインフォメーションセンター(午前7時30分 - 午後8時)か関西国際空港の1階KAAトラベルデスク(午前7時 - 午後10時)で購入可能。(www.surutto.com/)
京都はコンパクトで平らな市なので、サイクリングにうってつけだ。多くのホテルやホステルが、たいてい無料で宿泊客に自転車を貸している。京都サイクリングツアープロジェクト(www.kctp.net)は、マウンテンバイクを含み様々な自転車をレンタルしており、市内4箇所で自転車を借りたり、返却することができ、英語対応可能なスタッフが出迎えてくれる。料金は自転車により異なり、1日1,000円から2,000円となる。追加料金500円で、ホテル、ホステル、旅館まで自転車を配達してくれる。法律では自転車は道路を運転する義務があるが(この法律は規定通りに守られていないが)、自転車の安全を確かめるのは自動車運転手の責任であり、強引な自動車に出会うことはあまりない。サイクリングの唯一の問題は、駐輪する場所を見つけることだ。チェーンロックを使用している自転車をよく見かけるが、規則では、自転車は数少ない駐輪場に停めることになっている。地元の人は自転車をどこでも必要がある時に停めるが、定期的に市がそういった自転車を没収する。回収には2,300円を支払わなければならず、回収場所の情報とともにその旨を通達した通告が、その場へ残される。
渋滞している中を、短い距離なのにのろのろとドライブするのを楽しまない限り、京都付近を車で運転するのは最悪の選択肢だ。だが、もしレンタカーを申し込む決心をしたならば、国際運転免許証の取得と少なくとも6ヶ月の運転の経験が必要である。もっといいアイデアは、原付バイクを借りることだ。原付バイクなら、あちこちの観光スポットへテンポよく巡ることができるだろう。乗用車のレンタルは、下記を参照。
京都はとても小さな市なので、他の市で旅行するのと比べたら、タクシーで旅行するのはそれほどのお金はかからない。タクシーは市が必要とする以上にあるので、時間帯に関係なく、捕まえるのはいつでも容易い。10以上の個人会社があり、競争が高いため、料金は安い。一番安いタクシーは、ハートのマークか料金が屋根の上に表示されている。市内でチップをタクシー運転手へ払う必要はない。
Kyoto Shortlist (2009) から翻訳、編集
Copyright © 2014 Time Out Tokyo
コメント