日本は格付けするのが好きで、南禅寺は14世紀から臨済宗禅寺のトップとみなされている。その格式の高さは、いくぶん政治がらみでもある。室町幕府は同じ臨済宗の妙心寺や大徳寺を怖れ、それらを入れずに五山を発表した。それでも、南禅寺が見事な名所で、京都に禅宗を広めるうえで、重要な役割を演じたことに異論はない。13世紀に亀山上皇によって建立され、1628年には高くそびえる三門が加えられた。その門からは、街を見渡す印象的な眺望が得られる。が、むしろ日本版ガイ・フォークス(英国で国会議事堂を爆破しようと策謀したが失敗した)の隠れ家として有名な門だ。1594年、盗賊の石川五右衛門は、豊臣秀吉暗殺の企てに失敗した後、この門に身を隠していたが、やがて見つかって、生きたまま油で煮られてしまった。もっと平和に、禅的に訪ねたいところとしては、方丈前の枯山水庭園「虎の子渡しの庭」や、ほっとする佇まいの3つの塔頭。それぞれに印象的な庭園が付いている。
Kyoto Shortlist から翻訳、編集
2009年10月更新
京都府京都市左京区南禅寺福地町86
アクセス5・100番バス / 蹴上駅(東西線)
3月 - 11月 (終日 9:00 - 17:00) / 12月 - 2月 (終日 9:00 - 16:30)
拝観料無料 : ツアー ¥500 : 方丈庭園 ¥500 : 三門 ¥500 : 南禅院 ¥300
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