人口的にお湯を沸かしているという点では、厳密にいうと温泉というよりは銭湯だが、細かいことをごちゃごちゃいうことはない。この場所のかもし出す雰囲気や、歴史的なたたずまいはまさに温泉だ。内装は、この風呂屋が80年以上前にオープンしたときから、ほとんど変わっていない。だから今でも、満州に攻め入る日本軍を描いた、透かし彫りの欄間にぶったまげることが出来る。ここのノスタルジックな室内装飾は、京都ならではの古風なタイプを引き寄せる。女性たちが風呂に入ると、そこに芸妓がいるかもしれないし、男性たちの特権といえるかどうか怪しいが、刺青を背負ったやくざと湯船をともにするかもしれない。風呂の種類は、熱いスチーム・バス、こごえる冷水、漢方薬の入った湯、ゆるい水流が体を打つ湯など、幅広い。
Kyoto Shortlist から翻訳、編集
2009年10月更新
京都府京都市北区紫野南舟岡町82-1
アクセス206番バス
月 - 土 15:00 - 25:00 / 日 8:00 - 25:00
入浴料¥410
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