1861年のオープン以来、柊屋について書かれたものは多く、たいていそれは賛辞であふれかえっている。通りを隔てた俵屋とともに、ここは京都で最高の旅館と考えられているのだ。この宿でもっとも有名なのは、伝統的な部分 - 歴史の魅力を感じさせる旧館の21室で、家具調度品には徳川家のドレッサーや唐調の御簾などがある。また、それほど知られていないが、2006年、7室ある新館が、Miho Museumの設計にも従事していた若い建築家、道田淳の設計で完成した。柊屋の旧館は、日本の貴族の美学を表していて、新館はコンテンポラリーな日本デザインのモデルとなっている。御簾を巻き上げる旧館の部屋では、窓で枠取りされた、外の景色が眺められる。昼間は日の光が、柊の葉のロゴマークを宿の内壁に引き込む。コンクリートの一部を切り取っているためで、これは京都の寺でもよく見られる手法だ。
Kyoto Shortlist から翻訳、編集
2009年10月更新
京都府京都市中京区麩屋町通姉小路上る中白山町277
アクセス烏丸御池駅(烏丸線・東西線)
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