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Beverley Milner
2010年02月25日 (木) 掲載
日本の陶芸の中心地といえば九州だ。この地域の陶芸の歴史は17世紀初期に遡る。九州は土が良いだけでなく、窯で火をつくるために必要な木材、そして水源も多いなど、地理的条件に恵まれている。また、近隣の韓国から陶芸技術が伝来したという歴史もある。かつて朝鮮出兵の際、豊臣秀吉はその地の陶芸文化に魅了され、地元の陶芸職人を日本に連れ帰ったという。やがて朝鮮半島の陶芸文化は衰退し、結果として同じルーツをもった陶芸技術が、日本に根付く事になった。
九州の陶器には多くのスタイルがあり、以下が主なものになる。
有田焼は魅力的で、特筆すべき点が多い。美しい装飾デザインと、金、青、赤、緑で描かれた細い線が特徴的だ。
伊万里焼は17世紀のヨーロッパで人気を博した。西洋人の趣向にあわせるため、有田焼をベースにデザインされた歴史がある。かつてヨーロッパに向け、陶器が輸出されたのが伊万里港であったため、この名がついた。
伊万里焼については こちら
唐津焼は元々、実用品として誕生した。頑丈でシンプル、そしてアーストーンがその特徴だ。茶の席で多く使われることでも有名だ。
唐津焼のアプローチを基本にしつつも、現代的なデザインの要素を組み込んだものが小石原焼だ。小石原の複数の窯元が参加したプロジェクトはすぐに人気となり、特に若者のなかでは、食器を選ぶ時の選択肢のひとつになっている。
小石原焼についてはこちら。
陶芸のファンならば、旅行などで九州を訪れる際、陶芸祭りなどのイベントにあわせて計画をたてるといいかもしれない。街は活気にあふれ、普段より安く商品が手に入ることもある。スケジュールはwww.e-yakimono.net/html/kyushu-festivals.htmで確認できる。
幅広く陶器を扱うお店としては、石丸陶芸がある。
長崎県波佐見町湯無田郷1053
電話 0956 85 6611
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