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Beverley Milner
2010年02月25日 (木) 掲載
石川慶蔵は高い志と強い使命感を持っている。それは、有田焼を通して世界の人々により喜んでもらうこと。しかし石川の取り扱っている有田焼は、皿でもなければ、急須でもない。彼の取り扱う有田焼の形は、万年筆、酒器、香水ボトル、そして彼が最も力を入れているのが万華鏡だ。
以下に石川がその理由を語る。
「 有田焼の生産量はピーク時の3割程度まで落ち込んでいます。今何か手を打たなければ、有田焼は崩壊するという強い危機感をもっていました。」
「 私が磁器と万華鏡の組み合わせを思いついたのは、自分自身が大病をして入院した時でした。1本の万華鏡に励まされ、元気になられた人を見て、この2つを組み合わせようと思いました。」
「 審査員はこの案を技術的に難しいと言いました。しかし私は、多くの知恵を結集すれば可能になると信じていました。直ちに万華鏡製造会社と磁器メーカーを引き合わせ、彼らと共に、金具や磁器の筒作りの試行錯誤を繰り返しました。結果、有田焼の万華鏡が完成し、その万華鏡は現在日本全国だけでなく、ドバイやインド、中国、ニューヨークでも販売されています。」
「 万華鏡での成功を糧に、進化させたのが有田焼の万年筆です。G8のサミットが日本で行われた際に、各国の首脳にはこの万年筆が一本ずつ贈呈されました。そのことは、私たちの一生の誇りです。今ではキティーの有田焼ペンもあります。」
「 私たちの最新作は焼酎ボトルです。焼酎は元々九州のものですから、これは道理にかなっていますよね。」
「 万華鏡は1816年にスコットランドで生まれているので、私の夢は有田焼の万華鏡をイギリスで広めることです。美しく成長した娘が故郷に戻る、そのようなイメージです。」
佐賀県有田町下本乙2496-1
電話 0955 46 5141
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