中国政府への批判でも知られる世界的なアーティスト、艾未未(アイ・ウェイウェイ)が、香港へのフライトの為に訪れた北京の空港で当局に拘束されたというニュースが飛び込んできた。アイは先月、タイムアウト香港のインタビューを受け、表紙を飾ったばかり。そのこともあってか、タイムアウト香港ウェブ版は拘束のあった4月3日以降のデイリーアップデートをツイッターの情報と共に掲載し、大きく伝えている。
以下は、そのデイリーアップデートの翻訳版だ。
2011年4月3日
・アイ・ウェウェイが、北京国際空港で当局によって拘束された。
・当局職員は「(アイには)他の用事があるから」と言い、アイ同行していたアシスタントのジェニファーを先に一人で搭乗させた。
・法的な要求にも関わらず、当局はアイがどこにいるのか情報の公開を拒み、アイを拘束した事自体も認めていない。
・10人以上の警察官が北京にあるアイのアトリエを家宅捜索。
・当局はパソコンや書類などを押収。スタッフも10人程が逮捕された。
・アイのアトリエのある草場地エリアの電力、ネットアクセスが遮断された。
・アイの自宅も家宅捜索を受け、妻のルー・チンも逮捕したが、彼女は同日遅くに、開放された。
@markmackinnonのツイート
アイウェイウェイの携帯がつながらない。彼は、香港へのフライトを予定していたが、北京の空港で出入国職員に「他の用事があるら」と言われ、飛行機に乗れなかった。
@AWWNeverSorryのツイート
アシスタントによる@aiwwへのツイートによると、アイの奥さんであるルー・チンは、警察や当局担当者とアトリエにいる。アトリエからの出入りは許されていない。
@jonathanwattsのツイート
アイのアトリエを取り囲むように、15人から20人の警察官が周辺の道に配置されている。写真を撮ったが、私服警官にみつかり、携帯を奪われ、撮影した写真が削除された
@jonathanwattsのツイート
残念な対応だ RT @Buxoro (中国版ツイッター)『新浪ブログ』上のアイ関係のメッセージが削除された。
@eosnosのツイート
アイウェイウェイの “他の用事”について、ガーディアン紙がレポート。アトリエが家宅捜索を受け、アトリエスタッフの8人が逮捕された。http://bit.ly/glf1zg
@AWWNeverSorryのツイート
AP通信によるレポート。北京の警察は、こ数週間以内に、3回訪れていた。ターゲットにされていたのはアイが外国人スタッフを雇っていたことのようだ。と、カリマンは行った。
@aliklayのツイート
アイのアトリエでの状況が伝わってきた:パソコン、ハードディスクが持っていかれた。アシスタントは、ビザステータスや給料、そもそもスタッフは何人なのかを聞かれた。
@AWWNeverSorryのツイート
少なくとも今から12分前、警察はまだアイのアトリエにいた。アイの2歳になる息子の部屋まで捜索しているようだ。
@artasiapacificのツイート
アイの奥さんが開放された。震えているが大丈夫。アイについてはまだ情報がない。
@AWWNeverSorryのツイート
シュエとシャオパンが解放される見込み。警察は、100もの電子機器を押収した。アイについては進捗なし。(via @duyanpili)
@aliklayのツイート
シュエは解放された。しかし、ウェン タオについては、どこに拘束されているかはわからない。アイについては、まだ進捗なし。
@AWWNeverSorryのツイート
アイのスタジオがある草場地からの報告によると、村一体のネットが不通である。
2011年4月4日
・ドイツとフランスがアイの拘束について国際的な非難の先陣を切る
・アイのアシスタントであるジェニファーがBBCのインタビューを受け、北京の空港での拘束の状況について語った。
・イギリスの外務大臣ウィリアム・ヘイグは、中国政府によるアイの拘束を避難。
・アメリカ国務省は中国に、アイの拘束は中国国民の基本的人権に反していると、アイの即開放を呼びかける。
@AWWNeverSorryのツイート
ニューヨークの建築家レベウス・ウッズは、彼は@aiww が開放されるまでは中国でのプロジェクトを受けないと意思表明。
@AWWNeverSorryのツイート
ドイツのDPA通信によると、ドイツの外務大臣も@aiwwの開放を望んでいると、報道。
@AWWNeverSorryのツイート
北京の警察はAFP通信がアイの拘束についてコメントを求めてのを拒否した。http://ow.ly/4sroE
@AWWNeverSorryのツイート
先月アイがジャスミン革命や自身の安全、警察について語ったインタビューはこちら(http://www.timeout.com.hk/feature-stories/features/41086/ai-weiwei.html)
2011年4月5日
・EUは、中国について独断的な拘束は控えるよう声明を発表。
・人権活動家が香港の中国政府連絡施設の前で「アイを開放せよ」という旗を掲げた。
・ボブ・ディランが中国で公演。『時代はかわる』や『風に吹かれて』などの政治的なメッセージがある曲は歌われなかった。
・アイの母親が行方不明のリポートをネットに掲載。世論当局がどこにアイを拘束しているのかを、世論経由で訪ねた。
・アイを支持するネットユーザー達は、アイへの言及をバレないように功名に隠し、検閲に対抗している。
2011年4月6日
・国営グローバルタイムズは、アイは、活動にたいしての「代償を払う」ことになり、彼の政府に対する批判に「法律は引かない」と発表。
・「彼を拘束したのには、理由があるのだろう。何か掴んだのだとしたら、それは、仕込まれたもので不当だ。何かをでっちあげているのだろう」と、アイの母親は語った。
・駐中国大使のアメリカ大使、ジョン・ハンツマンは、当局によるアイや中国政府に反対する活動をしている人たちへの扱いを非難。
2011年4月7日
・アメリカ国務省の東アジア担当のカート・キャンベルが北京を訪れる予定。
2011年4月8日
・多くの国際的なアーティストや著名人がアイの事件を最重要の課題として扱うよう、英国政府に公開書簡に向けた発表
http://www.guardian.co.uk/artanddesign/2011/apr/08/our-fears-fate-ai-weiwei
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