ゆらゆら帝国、米ツアーへ

2009年の夏は、『AOMORI ROCK FESTIVAL'09～夏の魔物～』、『SUMMER SONIC'09』、『METAMORPHOSE09』と、全国各地のフェスに出ずっぱりだった『ゆらゆら帝国』。日本のサイケデリック・ロックバンドの最高峰として、世代を超えて支持されている彼らが、アメリカのレーベル『DFA』からアルバムと12インチ・シングルをリリースし、同国東海岸にてツアーを行う。

リリースするのは、07年に日本でリリースしたアルバム『空洞です』に、シングル『美しい』を追加収録した『Hollow me / Beautiful』と、日本でリリースされた12インチ・シングル『できない／あえて抵抗しない』のアメリカ盤『Dekinai / Sweet Surrender』の2作。発売日は、アルバムが09年9月22日、シングルが09年9月8日となっている。

2作をリリースするDFAは、ジェイムス・マーフィーと、ティム・ゴールズワージーの2人がオーナーを務める、ニューヨークのインディー・レーベル。2000年代初頭に巻き起こった「ポストパンク・リバイバル」の中心レーベルとして、世界中の音楽ファンに名が知られている。今回のリリースは、アメリカ以外のアーティストを発掘しているDFAのサブ・レーベル「Death From Abroad」から。かつてALTZも12インチ・シングルをリリースしたことがある、ダンス・ミュージックがメインのレーベルだ。

ツアーが行われるのは、バーリントン、ボストン、ニューヨークの3都市にて。そのうち、バーリントンとボストンは、ゆらゆら帝国のファンであることを公言している『ヨ・ラ・テンゴ』のツアーに帯同する形での出演となる。ゆらゆら帝国がアメリカでライブを行うのは、08年10月に行われたニューヨーク公演以来。彼らはかつて、イタリアやオーストラリア、オランダなどでもライブを行っている。

05年のアルバム『Sweet Spot』リリース時には、アメリカの有力ブログ・メディア『ピッチフォーク』にレビューが掲載された。また『Time Out New York』の音楽エディターが選出した年間ベスト10にも入るなど、海外でも着実にファンを増やしつつある。『Crue-L Records』の瀧見憲司や、電気グルーヴの石野卓球といった国内のトップDJからの支持に続いて、海外ダンス・シーンでどのように受け入れられるのか注目したいところだ。

ゆらゆら帝国 US LIVE

2009年9月15日（火）
会場：Higher Ground, Burlington, Vermont
出演：YO LA TENGO / YURA YURA TEIKOKU
ウェブ：www.highergroundmusic.com/

2009年9月16日（水）
会場：The Wilbur Theatre, Boston, Massachusetts
出演：YO LA TENGO / YURA YURA TEIKOKU
ウェブ：www.thewilburtheatre.com/

2009年9月18日（金）
会場：Musichall of Williamsburg, Blooklyn, NY
出演：YURA YURA TEIKOKU and more
ウェブ：www.musichallofwilliamsburg.com/

ゆらゆら帝国　オフィシャルサイト
ウェブ：www.yurayurateikoku.com

Death From Abroad （MySpace）
ウェブ：www.myspace.com/deathfromabroad